|
私は摂食障害になってから、
どうして自分がこうなってしまったのか、何度も考えました。
きっかけはダイエットでしたが、
その後これほど長く苦しむことになったのには、
何か背景があるのではないかと考え、
そのたびに行き着くのは家族との関係でした。
私の家は、両親と兄の4人家族でした。
私が小学校低学年くらいまでは、
家族はみんな仲良しで、一緒に夏祭りに行ったり、
地域の子どもクラブの活動にも家族で
参加したりしていたような記憶があります。
ですが、両親はだんだん不仲になっていきました。
お互いを汚い言葉でののしりあったり、
お互いの存在を無視しあったりしていました。
私は、そんな両親を見るのが怖くて心細くて、
両親がけんかを始めると、私は自分の部屋にこもり
布団をかぶって声が聞えないようにしました。
両親のけんかは私にとって、この世が終わってしまいそうな、
そんな恐怖を感じさせました。
いつごろからか、私は父と母の仲介役をするようになりました。
両親の顔色をうかがい、どちらかの機嫌が悪いときは、
努めて明るい話題を提供するようにしました。
するとだんだん、両親は私を介して意思疎通するようになりました。
お互いが、お互いへの伝言を私に伝えさせるようになったのです。
父は、母に対して「ごみもっと早く出せって言っといて」
「まずい飯作るくらいなら食費浮かせるためにカップ麺だけ食え」とか、
そういうことを私に伝えさせました。
母は母で、私が父からの伝言を伝えると、
心底嫌な顔をして、父への反論を並べ立てたり、
「家でご飯食べるのが嫌なら、一生帰ってくるな」などと、
父への伝言を私に頼んだりしました。
|